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台湾鉄道では海外に住む学生向けのフリーきっぷ(TRpass)を発売しています。こちらについて紹介したいと思います。
概要
まず、この学生用のTRpassは台湾鉄道が運行する台湾島内の路線全てにおいて利用可能な青春18きっぷや北海道東日本パスのようなきっぷです。莒光号以下の列車に乗車できます(詳しくは後述)。
この学生用のTRpassを利用すべき最大のポイントですが、それはなんといってもその安さ。有効日数によって3種類のチケットが売られており、日数と金額は以下の通りです。(2024/12/10現在 1元=4.66円)
1.5日券/599元 (約2800円)
2.7日券/799元 (約3720円)
3.10日券/1098元 (約5120円)
となっています。1日当たり600円かからずに利用できるという、驚きのきっぷです!青春18きっぷの比ではないです笑。
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効力
次にこのきっぷの効力についてです。この安いきっぷ、残念ながら流石に何から何まで全て乗れる、という上手い話はありません…。乗車可能なのは「莒光号以下の列車」となっています。莒光号とはJRでいう急行に当たる列車です。つまり、普通列車(区間車)、快速列車(区間快)、急行列車(莒光号)には乗れるものの特急列車(自強号)や新幹線には乗れない、ということです。そちらも使いたければ全て有効のフリーパスもまた別でありますのでそちらを見て下さい。なお、学生用のTRpassでは座席指定はできません。
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TRpassは磁気券になっていますが、利用する際は改札機に通すのではなく、QRコードを翳すだけです。改札機と一体型のものと、Suica簡易改札機みたいな読み取り機だけのタイプと2つあります。QRコードが正常に読み取られるとぽろ〜んと音が鳴ります!
購入について
学生用TRpassは発売は主要な76駅で売られています。台北はもちろんのこと台中や高雄、桃園空港からメトロで一本で行ける中壢駅などでもきちんと取り扱いがあります。
購入時に必要なものとして
・パスポート
・ISIC学生証
が挙げられています。ISIC学生証の発行が必要ですので気をつけましょう。また、これは私が陥ったことですが、日本で発行されるISIC学生証はデジタルカードのみであり、物理カードは発行されません。中壢駅の係員から物理カードは持ってないのか、としつこく聞かれ、なかなかきっぷを発行してもらえませんでした。小さめの駅では係員があまりよく分かっていないケースがあるようです。最後にはなんとかして発行して頂けましたが、かなり時間をとられました。出来るだけ大きな駅で買った方が良いかもしれません。
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ポイント
莒光号を使おう
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このきっぷを使うなら普通列車よりも莒光号を利用したいところです。しかし、莒光号は客車列車での運行のため、老朽化によりJRでの急行と同様に莒光号も数を減らしています。区間快という快速列車も走っていてそちらも早くて便利ですが、ロングシートの通勤列車タイプですので、長い時間乗るのはおすすめできません。時刻表を見て計画を立て、莒光号で台鉄弁当を食べながら移動するのがおすすめです。
莒光号の座席指定はできない
莒光号は全席指定の列車ですがこのきっぷでは座席を指定することはできません。そのかわりに空席を利用することができます。空いている席に座って、もしそこの席を買った誰かが来たら退けばよいです。台鉄ではICカードで70km以下の駅間を乗車する場合に限って自強号や莒光号の空席を特急料金不要で利用できる、という制度がありますので、誰かが自分の席に座っていたとしてもごちゃごちゃ言ってくることはありません。そういう利用に関して慣れているので、ビクビクする必要はありません。私は嘉義→台南と台南→台北で乗ってどちらもちゃんと座れましたが、繁忙期とかは気をつけた方がいいかもしれませんね。
計画を立てよう
計画を立てるときは時刻表を確認しましょう。ネット上に非公式の台鉄時刻表をまとめられているブログがありまして、日本の時刻表風になっていてとても見やすいです。私もそれを大いに参考にさせていただきました。
まとめ
台湾鉄道をお得に旅しましょう!
ご覧いただきありがとうございました。
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